トンガリキッズのB-DASHの歌詞について考察

もう10年くらい前になる歌なんだけど トンガリキッズっていうアーティストの歌曲に「B-DASH」というものがあった

お馴染みのマリオのBGMをバックに流しながら軽やかに歌い流れるマリオのゲームあるあるを歌詞にした歌だ

今聴いてみると今をときめく令和キッズには意味不明な歌詞が多くあるように感じる(そもそもそんな古い歌を聴くのかわからないけど)

だからちょっと考察をしてみて解説をしてみようと思う

歌詞のそのまま引用は著作権に引っかかるのでちょっと筆者でアレンジしてある

B-DASHはタイトルにもなっているのでそこは変更を加えていない

原曲歌詞はググって適宜参照していただきたい

早速やってみよう

 ちょっと速すぎやねん B-DASH

これは本当に当時はBダッシュが速すぎたことに由来する

原曲の元ネタであろうと考えられる1985年発売「スーパーマリオブラザーズ(FC)(以下SMB)」は実は「マリオ」が名前付きで主役を果たす第二作目の作品なのである

第一作目は何かというと1983年発売「マリオブラザーズ(FC)(以下MB)」であり これは横スクアクションゲームでない固定画面のゲームだった

当然「Bダッシュ」なるものもMBでは実装されておらず テケテケと歩くマリオ(とルイージ)を操作するのみであった

それがSMBでは「Bボタンを押すとダッシュができる」仕様が実装された

これは当時衝撃だったと伝えられており その速さの感動を込めた歌詞だと言える

想像するに「こんなに速い!すごい!」という子供のはしゃぐ姿が目に浮かぶような そんな歌詞である

穴に落っこちるんちゃうんか B-DASH

穴(落ちるとミス)がマリオシリーズに実装されたのも調べた限りではSMBが最初である

先の歌詞ではしゃいでいる子供が調子に乗って走り続けた結果 穴にマリオを突き落とすという失態を犯すことを諌めた歌詞であると言える

まるで一緒に遊んでいる友達が「穴に落っこちるぞー」と注意しているかのようだ

亀に激突してまうぞ B-DASH

ここでいう「亀」とはSMBにおける「ノコノコ」を指すと思われる

実は「亀」自体はMB時代にも登場しており 名前が「シェルクリーパー」と名付けられていて名前が「ノコノコ」ではなかった

シェルクリーパーはクッパをはじめとするカメ一族のモデルとなっている

MBでは敵の倒し方が今となっては特殊で「敵が歩いている床の下からジャンプで突いて無力化してから接触することで敵を倒す」ことが基本のゲームであった

余談だがのちのマリオシリーズにおいては「敵を踏んで倒す」ことが基本になるため MBを後からやったプレイヤーはその仕様の違いに面食らったというそうな

その誤解を受けてか 後世に生まれたMBリメイクの作品には「トゲゾー」に差し替えられていたりする(このキャラクターは踏めないことで有名)

本筋に戻って 亀にぶつかるというのは「Bダッシュで走りすぎて勢い余ってノコノコに接触してミス(もしくは小さくなる)」という事故を諌める歌詞と思われる

MBでもSMBでも亀にぶつかるとミスに繋がるの 特にMBは即死なので「亀には気をつけろ」という忠言であるかもしれない

 土管は地下室なんちゃうん B-DASH

今のマリオシリーズで「土管」といえば「スーパーマリオ64(N64)(以下SM64)」より主流になったワープなどに用いられたりなどある種の移動用モチーフないしはある種のシンボルとして機能しているが 実はFC時代はそのようなシンボル的代物ではなかった

MBではそもそも土管は「敵が湧いて出てくる地点」であった 設定上マリオルイージ双子兄弟は「配管工」であり MBの設定では「下水道に異常繁殖したカメ カニ ハエを退治する」というものであった

SMBではその土管に入ることができ マップが変わって地下室にアクセスできるようになる代物となった

その変化の衝撃を受けての「土管は地下室なんじゃないの」という期待を込めた歌詞と言える

 海で息できるんちゃうんか B-DASH

これはSM64より実装された「体力」ないしは「スーパーマリオサンシャイン(GC)(以下SMS)」より実装された水中で表示される「酸素ゲージ」の存在を意識していると言わざるを得ない

そもそもマリオシリーズには2Dと3Dがあり「酸素ゲージ」が実装されていないのが2Dである(わからんNew以降やってないので真かどうかは不明)

SM64をプレイして水中で酸素切れになるのを知っていた子供が初めての2Dマリオで「海で息ができる!!」と衝撃を受けたことは想像に難くない

まぁ2Dマリオには時間制限があるんですけどね(3Dにはなかったはず ギャラクシーとオデッセイ未プレイなため真偽は不明)

そんな衝撃を表現した歌詞と言えるだろう

 山も飛び越えるんちゃうんか B-DASH

これは意味わかんない こじつけるならSMBの背景に登場する山をマリオが軽々と飛び越えているように見えるからか?

あるいはSM64のステージ13「ちびでかアイランド」の山を越える表現からか?

それとも未プレイのシリーズからか?

詳細知っている方はコメントかTwitterにて連絡ください
ごめんこれは意味不明

 マリオ使いすぎちゃうか B-DASH

これはMBとSMBが二人プレイを可能としている事実を反映して「一人で遊びすぎだよ」と諌めるぼっちにはつらい歌詞である

後述の歌詞も含めて 拗ねてるのはぼっちでしか遊べない俺なんじゃい!

 ルイージ拗ねてるちゃうんか B-DASH

ファー拗ねてるのは俺じゃい!!!

キノコのこのこ 徒歩でお出まし 思ったよりも足速い

SMBで初登場を果たしたパワーアップアイテムである「スーパーキノコ」がマリオの歩行速度より若干速いことを反映した歌詞

うかうかしてると画面外に出て行っちゃうし 追いかけて事故るということが多発したそうだ

しかもSMBはリメイク作も含め「画面左に戻れない」仕様になっていた

キノコが左に「じゃあの」したときは涙を飲んだ子供も多いだろう

そんなことを達観して眺めた歌詞なんじゃないかと想像する

亀も空飛ぶ時代だぜ 昔じゃあり得ん 

 「亀も空飛ぶ」はSMBにて初登場した羽付ノコノコの「パタパタ」を指し示していると思われる

MB時代に飛ぶ敵キャラといえば「ファイターフライ」という名のハエのみだった

それが「亀」まで羽をつけて飛んでいるのだから「昔じゃあり得ん」ということなのである

コイン集めはただの趣味やで 50年代の貴重〜 

「コイン集め」はMBより実装されていた「コイン」のことを指していると思われる

SMB以降のマリオシリーズでは基本コインを100枚集めると1UPしたりスターやシャインがもらえたり何らかのご褒美をもらえる

それを指しての「趣味」ということだろうか

「50年代」は……昭和なのか1950年代なのか判別できない 1950年代なら確かに貴重だが……

 ブロック壊して許されてたけど今じゃ裁判沙汰だもんな

これはMBとSMBでの関係だけに焦点を当てたい

MBで「ブロック」というと「POWブロック」が思い当たる

これは打撃すると「地面に接している」敵キャラを無力化できる

ハエカニカメを一掃することが仕事だったMBと一転して SMBではブロックは「レンガブロック」と「?ブロック」が登場した

これは古の設定だと「クッパの魔法によって変化させられたキノコ王国の民」だという話がある

だから壊したら「裁判沙汰」なのだろう……あな恐ろしや

 もーちょっとお母さん!?もーコンセント抜けたじゃん!

 急にゲームに関係なくなって現実に引き戻される歌詞

Switchをプレイしている今時の若者にはわからないかもしれないが その昔 ゲーム機といえば携帯機でなければ「コンセントに接続して電気を供給しなければ動かなかった」のである

それが抜けてしまうと……ゲームは強制終了してしまうのだ

もークリアできたのに!掃除機かけるのやめてー!? 

 ここで「掃除機をかけていたことによってコンセントが抜けた」ことがネタバラシされる

今時の掃除機はスリムでとてもコードに足を引っ掛けるようなものではない上に家によってはルンバなどで事足りているだろう

そう 昔は掃除機も結構なデカブツだったのである

 ちょっと速すぎちゃうんか B-DASH

上と同じ意味 省略

 花火もらえないんちゃうんか B-DASH

SMBではゴールポールをつかむタイミングに残り時間の1の位が1/3/6の時その数字に応じた数の花火が打ち上がる

それを「1の位8やで」みたいな感じで指摘するちょっと細かいお友達を想像させる歌詞である

コインもらっちゃうんか B-DASH 

筆者の記憶の中では「コインは獲得するものでもらうものではない」という認識の記憶なのでこの歌詞はピンとこない……得点はもらえるけど

キノコ食べちゃうんちゃうんか B-DASH 

スーパーキノコ」のことを指しているはず

1UPキノコ」のことも指しているかもしれない

 それは速すぎるんちゃうんか B-DASH

「それは」が指すものが不明瞭なので考察に上げられない……

きっとマリオの速さなのだと思うが……

急に止まれないんちゃうんか B-DASH

穴に落ちたりノコノコに衝突したりするかもよ?という警句

 地下は焦るかもしれんよ B-DASH

 SMBでは地下の方が難しかったりする

よって制限時間を過ぎそうになって焦ったりすることがあったとかなんとか

それにパワーアップアイテムが少ないという厳しさもあったりした

故に「焦るかもしれんよ」なのかもしれない

 姫は偽物かもしれんよ B-DASH

「姫」とは「ピーチ姫」のことを示唆していると考えられる

SMBでは8ワールド4ステージのみにピーチ姫がいる

その他ワールドの4ステージにはキノピオしかいない

それを指して「姫は偽物かもしれんよ」ということなのかもしれない

余談になるが 8以外の各ワールド4ステージラストに待ち構える「クッパ」は本物ではなく

クッパの手下がクッパに化けているという小ネタがある

ファイアボールを5回当てると化けの皮が剥がれるので興味ある人はやってみるといい

空でふわふわ雲に乗って下界の民に想いを馳せるのだ 

 ここでいきなりジュゲム視点がやってくるのは何

ジュゲムはSMBでは倒すと「雲ごと」倒れるため

この当時ではマリオが「雲に乗って」下界の民に想いを馳せることはできない

これが可能になるのは「ヨッシーアイランド(SFC)(以下YI)」からであったと筆者は記憶している

以降の作品ではジュゲムを上手く倒せば(作品によっては「マリオストーリー(N64)(以下MS)」など仲間のジュゲム(ポコピー)の雲に乗せてもらえる)雲だけが残ってマリオやヨッシーが乗り物にすることが可能になるのだが 少なくともSMBでは実現しない事案である

海では優雅に25分 素潜り記録は新記録だぜ

25x60=1500秒

SMBの制限時間はせいぜい500秒なので25分も潜ってられないはず

これは謎が深い歌詞である

わかる人いたらDM飛ばして

土管もぐりはただの趣味やで コインが拾えりゃ大吉

地上ステージで地下に潜るとコインが大量に落ちているボーナスステージが待っていることがあり

それを指しての歌詞だと想像される

スーパーマリオコレクション(SFC)(以下SMC)」でのSMBは地上ステージから地下に入ると愉快な音楽が流れ ボーナスステージであることを示唆してくる

お花摘むのが好きだったけど今じゃどれもこれも所有権

これは意味不明

「お花」は「ファイヤフラワー」を指していると思われるが

「所有権」は何を意味しているのかさっぱり意味不明である

もー!ちょっとお父さん!もー!チャンネル変えないで!

今の令和人にはピンと来ないかもしれないが

当時は「テレビに繋がないとゲームができない」時代であったわけよ

だから「テレビのチャンネル」争奪戦が起きたわけ

今では考えらんないね

 もー!いいとこだったのにー!相撲は昨日も見たでしょー!?

この当時のお父さんの娯楽は野球か相撲だったのである!

 しゃがんだままでその場ジャンプ なんかちょっと愉快

SMBで十字キーを下に入れたままAボタンを押すと「マリオがしゃがんだままその場でジャンプ」する

これが愉快かはわからんが愉快なのだろう

猛烈ダッシュしゃがみジャンプ これはかなり愉快 

 ダッシュしながら十字キーを下に押してAボタンを押すとこの歌詞のような行動ができるが攻略には不要である

でも愉快なんだから仕方ないね

脱線だが「猛烈ダッシュしゃがみ滑り込み」で「ちびマリオ」じゃないと通れない隙間を「デカマリオ」でくぐり抜けることができる

スーパーマリオRPG(SFC)(以下SMRPG)」のパイプダンジョンでも同様のテクニックを要求されるシーンがある

SMRPGはほぼ立体のマップを駆け巡るので操作が変になるが一応できるのである

 

こんなところで考察終わり

役に立ったら(何の???)幸い

ばいちゃ